HOME

 

経済学部で「ディベート講演会」および「第3回ディベート大会」を開催

『北大時報』2007年1月号、19頁

橋本努

 

 

 経済学部では、総長室重点配分経費による「『就職力』パワーアップ総合プログラム」の一環として、「ディベート講演会」と「第3回ディベート大会」を、11月24日(金)および12月7日(木)にそれぞれ開催しました。前回のディベート大会を拡張して、今回は大会の2週間前に「講演会」を催すことで、学生たちの意気を触発すると同時に、ディベート力の向上を目指しました。

 11月24日の「ディベート講演会」は、外部から2人の講師を招き、午後2時半から約2時間にわたり、W103室にて催しました。講演は、日本ディベート連盟会長、二杉孝司氏(金城学院大学教授)による「誠実に聞き、的確に反論する――ディベートで学べること」、および、札幌ディベート研究所代表、岡山洋一氏による「少子高齢化の問題のディベート技法」でした。また、講演の後には、活発な質疑応答が交わされ、有意義な討議となりました。

 12月7日の「第3回ディベート大会」では、7チーム(28名)の参加と、8名の判定員、さらに、延べ89名の聴講者を得て、約5時間にわたる白熱した大会となりました。今回のディベートのテーマは、「日本における少子高齢化問題を考える:独創的な政策案の提案」というもので、対戦方法はトーナメント方式で行いました。なお、判定員として、札幌ディベート研究所の岡山氏や、北大ディベートサークルOBの田巻匡基氏(工学研究科・院生)など、外部の方にもご参加いただきました。

 ディベートといえば、賛成派と反対派の二つの立場に分けて議論するのが通例ですが、本大会では、少子高齢化問題をめぐる独創的な改革案を競い合うという、やや判定の難しい方法をとりました。そのために、判定方法と判定員の選出には十分な配慮をして、客観的な判定が可能になるように努めました。今後もこの方法を練り上げて、大学生にふさわしいディベートのあり方を模索していきたいと思います。そして、学部を問わずたくさんの学生の参加を期待しております。